SQL Workbench/J のインストール方法から使い方
SQL Workbench/J とは?
クロスプラットフォーム (Windows, Linux, macOS) 対応の無料のデータベース接続ツールです。非常に高機能で、下記データベースに対応しています。- PostgreSQL
- HSQLDB
- H2 Database Engine
- Firebird SQL
- Apache Derby
- SQLite
- IBM DB2
- Informix
- Ingres
- Amazon Redshift
- Oracle
- MySQL
- Microsoft SQL Server
- Teradata
- Cubrid
- HP Vertica
機能一覧 (公式サイトで詳細されている機能一覧)
- SQL 実行結果にデータを挿入・編集・削除が可能
- 強力なエクスポート機能 CSV, XML, HTML, SQL, BLOB データ等
- すべてのユーザーテーブルをエクスポートかつ圧縮可能
- 強力な Text, XML, スプレッドシートのインポート機能. またファイル一式(圧縮ファイル含む)をフォルダから1コマンドでインポートで出来る。外部キー制約を検出して正しい順序でデータを INSERT する
- 2つのデータベース・スキーマを比較し差分をチェックする。その結果の XML 出力は適切な変更用 SQL 文に変換されます
- 2つのデータベース間でデータを比較し、差分を埋める SQL 文を生成する
- 一括して SQL スクリプトの実行
- コンソールでの実行をサポート
- プロシージャやビューなどのソースコードを検索する機能
- 全てのテーブルの複数列にまたがって検索する機能
- SQL 文の整形
- 外部キー制約に従って関連テーブルから行を抽出
- INSERT 文で対応する値や列のツールチップ表示
- SQL または画面で、サーバー間でデータを直接コピーする
- よく使う SQL 文のマクロ機能
- SQL 文での変数置換機能
- SQL 文でのテーブルと列の自動補完
- データベースオブジェクト一覧表示とその定義を表示
- テーブルのソースコード表示 (CREATE TABLE 等)
- ビュー・プロシージャ・トリガーのソースコード表示
- テーブル間の外部キー制約表示
- BLOB の完全サポート (SQL 実行結果、SQL 文、エクスポート・インポート)
このように大変強力な機能を備えたデータベースツールです。それでは早速インストールして、強力な機能を見ていきましょう。
SQL Workbench/J のインストール
SQL Workbench/J をダウンロードしてファイルを展開する
SQL Workbench/J のホームページにアクセスし、下の図の Downloads (青枠部分) をクリックします。すると下の画像のようにダウンロード画面が表示されますので、Generic package including all optional libraries (青枠部分) をクリックします。SQL Workbench/J の機能をフル活用するために、EXCEL ファイルや Open Office Calc ファイルのインポート・エクスポート機能が同梱されているパッケージをダウンロードします。
ダウンロードは自動的に開始され、完了すると Workbench-Build123-with-optional-libs.zip というファイルが保存されます。
Workbench-Build123-with-optional-libs というフォルダを作成して、その中にダウンロードしたファイルを解凍しましょう。フォルダの中には次のようなファイルが解凍されます。
次にプログラムを起動するためのショートカットを作成します。64 ビットの Windows を使っている場合には、SQLWorkbench64.exe というファイルのショートカットをデスクトップなどに作成します。32 ビット版の Windows を使っている場合には SQLWorkbench.exe というファイルのショートカットをデスクトップなどに作成します。
Java/JDBC ドライバをダウンロードしてインストールする
SQL Workbench/J は Java/JDBC ドライバ経由で各データベースにアクセスしますので、接続する必要のあるデータベースの JDBC ドライバをダウンロードします。Compatible DBMS ページにアクセスすると次のような画面になります。そこには各データベースの JDBC ドライバのダウンロードページへのリンクが貼られていますので、接続する必要のあるデータベースの JDBC ドライバをダウンロードします。
ダウンロードした JDBC ドライバは、先程ファイルを解凍したフォルダ Workbench-Build123-with-optional-libs の中にコピーします。Oracle データベースであれば ojdbc8_g.jar というファイル、PostgreSQL データベースであれば postgresql-42.1.4.jar というファイルを Workbench-Build123-with-optional-libs フォルダの中にコピーします。
SQL Workbench/J を起動する
インストール時に作成したショートカットあるいは SQLWorkbench64.exe (64 ビット) または SQLWorkbench.exe (32 ビット) をダブルクリックして起動します。データベース接続先を登録しデータベースに接続して SQL を実行してみます。ここでは PostgreSQL データベースに接続し、SQL の実行結果をファイルにエクスポートする場面が下の画像です。