Oracle データベースの SQL をブラウザ上で試しながら学習する
ブラウザのみで Oracle SQL をどこからでも学習できる Oracle Live SQL
Oracle データベースの SQL を試そうとする場合、会社の開発環境を利用したり、自分のパソコンに Oracle データベース無償版 (Oracle Database Express Edition) を導入したりしなければならず、自宅で Oracle SQL を試したい場合には非常に手間が掛かります。Oracle の SQL を試して学習するだけなら Oracle Live SQL というサイトがオススメです。Oracle Live SQL では、ブラウザで様々な Oracle SQL を実行しながら試すことが出来ます。またストアド・プロシージャやストアド・ファンクション等の PL/SQL も学習できますので非常に便利です。
Oracle Live SQL (https://livesql.oracle.com/)
Oracle Live SQL サイトにアクセスすると次のような画面が表示されます。
Oracle アカウントでログインしないと全機能を利用できませんので、画面右上の "Sign In" というボタンを押します。すると次のようなログイン画面が表示されます。
ログインするとまた最初の画面に戻ります。
Oracle Live SQL の基本的な使い方
Oracle Live SQL は個人毎に専用のデータベースを用意してくれています。最初にログインした状態では、データベースは空っぽです。従ってまず最初にテーブルを作ってみましょう。設定ウィザードがありますので、各種テーブルやビュー等も簡単に作成できます。左側メニューの「Schema」をクリックすると次のような画面になります。この画面の右上にある「Create Database Object」というボタンを押して下さい。
画面左側の Schema を押すと、次のように作成されたテーブルが表示されています。(青色の枠内)
まだテーブルは空っぽの状態ですので、INSERT 文を使ってデータを３件登録してみます。SQL Worksheet に移動して次の SQL を貼り付けて実行します。
-- データを３件 INSERT する。 INSERT INTO T_TEST_TABLE (ID, NAME) VALUES (1, 'Fred'); INSERT INTO T_TEST_TABLE (ID, NAME) VALUES (2, 'Alex'); INSERT INTO T_TEST_TABLE (ID, NAME) VALUES (3, 'Catherine');
次のように３行の SQL を選択した状態(ハイライト)で、右上の Run ボタンを押すと SQL が実行されます。
次にデータを全件 SELECT してみましょう。
SELECT * FROM T_TEST_TABLE;すると次のように SELECT した結果が画面下部に表示されます。また結果を CSV ファイルとして保存することも出来ます (Download CSV リンクをクリックすると CSV ファイルをダウンロードできます)。
再ログイン時に、前回の状態を復元する
ブラウザを閉じて再度ログインし直した場合、データベースには何も保存されていない状態になっています。これを復元して学習を続けられるようにします。左側メニューの「My Session」の中の「Previous Session」で、前回実行した SQL の履歴を全て再実行することが出来ます。ここでは最後にログインした時の接続情報が青枠内に表示されていますので、"View Session" をクリックします。
次に「Re-Run」ボタンを押すことで、前回実行した SQL が全て再実行されます。これにより前回作業時の状態を復元することが出来ます。
Oracle Live SQL 環境を使うことで面倒な環境セットアップ無しで、Oracle データベースの学習をすることが出来ます。
