Linux コマンドで IP アドレスを計算する
IP アドレスの計算は一旦覚えてしまえば簡単ですが、覚えていないうちは非常に面倒です。192.168.100.0/18 と言われて、すぐに IP アドレスの数を計算できれば苦労することはないのですが、それが計算できないうちは何かツールがあれば非常に便利です。インターネット上にも IP アドレスを計算してくれるウェブサイトはたくさんありますが、Linux コマンドで非常な情報をすぐに取得できれば、ちょっとコマンドを叩いて結果を得ることが出来ます。
ipcalc というとても便利な IP アドレス計算機がありますので、どのようなものなのか、どれほど便利なのか見ていきます。
ipcalc コマンドをインストールする
次のようにして ipcalc コマンドをインストールします。# Ubuntu / Debian の場合 $ sudo apt-get install ipcalc # RedHat / CentOS の場合 $ sudo yum install ipcalc
ipcalc コマンドを使って IP アドレスを計算する
早速 ipcalc コマンドを使って IP アドレスを計算してみます。最初の例は 192.168.0.1/24 のアドレスを調べた結果です。
ネットワークアドレス(Network)、ブロードキャストアドレス(Broadcast)、またホスト(サーバー等)に使えるアドレスの範囲(HostMin と HostMax)が表示されており、最後の "Hosts/Net" 部分には、この IP アドレスが "Class C" で "Private Internet" であると説明してくれます。
また次のように 192.168.0.1/255.255.128.0 という表記を使って同じように IP アドレス情報を取得できます。
そして次の例は、192.168.0.1 というアドレスを2つのネットワークに分割した場合の情報を表示しています。つまり "192.168.0.0 から 192.168.63.255" というネットワークと、"192.168.64.0 から 192.168.127.255" までのネットワークをそれぞれ1つのコマンドで分割しています。
さらに以下のように、192.168.0.1 ネットワークに対して 0.0.63.255 という表記でネットワーク情報を表示することも可能です。